宮内庁御用職人謹製革鞄、『匠の革トランク』Nakagami様別注オーダー

中型のトランクは、持ち手が抜けませんか?本を詰め込みますので、
相当な重量になります。
ちなみに、わたしのタナー・クロールは鉄板が上蓋に渡してあります。
また、持ち手は丸みがほしいです。タナー・クロールを使っています
ので、同様の持ち手が良いです。
そして、内装は付属品は一切不要です。ただ、開けたときに開けたまま、
内部を整理できるよう、左右にアームを付けてほしいです。
最後に、色は黒でお願いします。
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以上のお問い合わせから始まりました。

とにかく「本を詰め込みますので、頑丈に」ということでしたので、
把手のついている面には、中に鉄板の補強材が入っております。
把手は、重さがかかっても負担が少ないようなデザインの物で、把手
を留める金具はアンティックなイメージのものをご希望で、左写真の
金具となりました。
本を入れた時の重量が約15kgとのことで、このトランクの耐荷重は
30kgを想定して作ってあります。

「本当に箱に徹し、虚飾を徹底的に排除したものがほしいのです。
最低で30年(出来れば、是非とも子々孫々)使うものですから。」

とのことで内部は至ってシンプル、内装はピッグスウェードです。布生地
より強いですが若干重たくなります。

という事で、最初のお問い合せが4月で、お納めしたのは2006年10月でした。
どうかお孫さんの代まで、しっかりとお役目を果たして欲しいです。