UA-669974-1

「黒姫」と名付けられた白ステッチの蛇腹トランク

サイズ(内寸)
横 :475mm(455)
高さ:345mm(330)
幅 :190mm(170)+40mm

本体:牛ヌメ革ブラック
内装:ベージュ色ナイロン生地
パーツ:真鍮/亜鉛メッキ金色金具
    把手/金芯中

内部:内装仕様皮革は素上げヌメ革
荷物固定ベルト(本体へ固定)
フタ内部ポケットへ焼印革タグ縫付け
フタ内部ポケット大1+小ポケット2
本体内5面に内部クッション

付属:中仕切(内装共生地、ベルト通し付、
   クッション入れる)
   ネームホルダー
   ショルダーストラップ用Dリング(革フラップ
   で隠す)

細かい仕様まで熱心にメールでやり取りさせて頂きました。
こだわりの白ステッチ、付属でA4サイズの書類がピッタリ入るマチの無い革バッグも作り、フタ内側のポケットもマチの大きさ、高さなど、内容物を測りながら決めていきました。
本体内部は5面にクッションが入っています。ベルト下に見える中仕切にもクッション入りです。
中のベルトにツイている黒いモノは把手に付けるネームホルダーと鍵ケースです。中仕切は、出張時などに着替えなどの身の回り品と仕事の道具を分けるのに使われます。仕事先で下着なんか出て来たら困りますものね。

***************************************************************

門田殿

蛇腹式トランク完成待ちのTです。

>明日には届くと思いますので(雪の影響は無いと思います)荷物届きましたら
>仕様書(一緒に入れてあります)と照らし合わせの上、ご検品下さい。

水曜日に届きました。
検品しました。仕様書どおりです。

かなり凄いだろうと想像していましたが、実物は予想以上に凄かったです。
今まで見たこともない美しさと圧倒的な存在感で、見ていてため息が出ます。

私も革製品は色々と見てきましたし、それなりのものを所有していますが、
匠乃さんのトランクはレベルが違いすぎて比較になりません。
革製品はこういうものだと認識していた自分が恥ずかしいです。

動作も確認していましたが、今まで所有していた鞄とは次元が違います。
1.全体
まったく隙のない完璧といえる完成度です。
何時まででも見続けてしまいます。

3.革
しっとりした艶に硬いところは硬く、柔らかいところは柔らかい。
完成時にこれほどの美しさは、始めて見ました。

2.製法
直線と曲線が組み合わされた上を寸分たがわぬ正確さで縫われています。
なぜ、これほど美しいのか私の理解できる範囲にありません。

3.ベルト
しなやかでしっかしした感触です。ベルトを通すだけで楽しくなります。

4.内ポケット
マイバック :使うたびに使い難さにイライラしていました。
匠乃トランク:始めて使うのに自然な使い心地に驚きました。
大ポケットと小ポケットでポケットの硬さを変えてある気遣いが凄
いです。
信じられない使い心地の良さです。

5.握手
10年間使い続けている鞄よりも持ちやすいです。手にぴったりと吸い付くようで
す。
握手が倒れにくいように調整していただくように依頼しましたが、
絶妙はキツさとなっていました。素晴らしいです。ありがとうございました。

6.着脱式中敷
しなやかさと硬度とクッション性がこれ以上はないと思えるバランスで構築されています。
「すばらしい」の一言です。


それにしても美しいです。機能も使いやすいです。
これはニューヨーク近代美術館の永久保存品に追加するべきだと思います。


今回、仕事とプライベートの両方に使え、
高級感がありながら、使いやすく丈夫で修理可能な鞄を探して
匠乃さんのトランクに行き着きました。
実際、額が額なのでかなり迷いましたが、購入して良かったです。

これからは「旅行は全てこの鞄を使う。」と、ここに宣言します。
他の購入者さんの感想を見て大げさだと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
私も言わずにはいられません。
「この鞄、一生使わせていただきます。」
購入して数日ですが、既にりっぱな「相棒」となりました。

魂の入っている製品を所有するのは初めてです。
ワンオフで魂が入っている以上、この鞄に命名する必要があります。
この鞄の名前は「黒姫」としました。


この度は、すばらしい鞄をありがとうございました。
大切に、でも存分に使っていきたいと思います。


追伸:
鞄から、良い香りがします。
鞄を触ると、なぜだか気持ち良いです。

東京都 M.T

***************************************************************

感想を読ませて頂き、こちらまで感激してしまいました。
ここまでお気に召して頂けると、ますます『匠乃トランク』を広めていく
必要性と意義を強く感じます。

お困りの事がありましたら、何なりとご相談下さい。
末永く、ご子孫の方々へと受継がれるようにお手伝いさせて頂きます。(カドタ)

ピッグスウェード内装の豪華蛇腹(中折れ)トランク

サイズ(内寸)
横 :475mm(455)
高さ:345mm(330)
幅 :190mm(170)+40mm

本体:牛ヌメ革ブラウン
内装:ベージュ色ピッグスウェード
パーツ:真鍮/亜鉛メッキ金色金具
内部:内装仕様皮革はげヌメ革
荷物固定ベルト(着脱式)
フタ内部へ焼印革タグ縫付け2種類

付属:中仕切板=A面ジッパー式2つ
        B面ゴム口大ポケット
   ネームホルダー

お正月にわざわざ青森から神戸のショウルームにおいで下さりました。
当初の予定から、実際にサンプルをご覧になり、お話ししているうちにだんだんと内装も凝った物に。

出張の着替え身の回り品などは中仕切で隠してベルトでおさえます。
内装にピッグスウェードを使っているので、荷物をしっかりホールドします。

完成してから検品中に重大な仕様ミスが2点発見されました。
その1:中仕切のジッパーつきポケットのマチ幅が1cm大きい
その2:フタ内側に付けられている焼印入り革タグの上部のものが、
    指示と違う名前入りの焼印が押されている。
というものです。

納品時に、仕様書と違っている部分をご説明し、修正について職人さんと
お客様の3者で相談したところ、ポケットマチはそのままで了解頂き、
フタ内側のタグを付け直すことになりました。

さてここからが大変で、蛇腹タイプのトランクはフタ作成の最初の部分
から内装が始まり、タグ1つを付け直すためにはフタ部分をまるまる作り
直しが必要です。
タグも、最初の仕様されたものは名前が入らない分高さが半分ほどしか
ありません。間違って大きな物が付けられたので、タグを外した跡に
ミシン目と糊が出てしまいます。ということはフタ全体を最初から作り
直しするしかありません。

ここでお客様にご了解を頂き、間違ってツイているタグと同じ大きさで
焼印版だけ正しい版を押したタグを作り、タグ部分だけ付け直しという
ことで作業をさせていただきました。

以下、修正後納品された際に頂いたお便りです。

***************************************************************

お世話になっています。
Tです。

昨日、トランクを受け取りました。
タグを付け替えたように全く見えません。
縫い目も、下の革タグと全く同じに見えます。
全然違和感がなく、ちょっと驚きました。
有難う御座いました。

さっそく荷物を詰めてみました。
最初はちょっと重いかな~と思いましたが、
無理なく持てる範囲で収まってくれてよかったです。
内装のピッグスェードも、荷物をホールドしてくれて詰めやすかったです。
7月にもまた出張があるので、その際に活用しようと思います。
とりあえず、Collonilさんのシダーウッドオイルを塗ってクローゼットに
しまいました。
革の匂いがとてもいいです。

大切に使わせて頂きます。
有難うございました。
次回も宜しくお願いします。

失礼致します。

***************************************************************

ようやく無事にお納め出来てホッとしました。
じつは昨年に当社がサンプルで作っていたトランクを
1本お求め頂き、これが2本目のトランクでした。

既に「次はブライドルレザーで木枠のトランクを」という
ご希望をお聞かせ頂いておりますので、次回の仕様が楽しみなので
あります。
末永く宜敷くお願い致します。(カドタ)

こだわりの中折れ中型トランク

den様トランク

DENモデル
ヌメ革+内装ピッグスウェード、真鍮金具
サイズ:横480-縦340-厚210mm(+40蛇腹)
重 量:5.4kg
本体の両サイド(写真手前面)には収納式のハンドルが付いており、フタ面を上にした場合に水平に運ぶことが出来ます。重たい荷物を入れた場合など二人で運べます

それは簡単な一通のお問い合せから始まりました。

「中クラシックトランクの幅(+5?程度)・厚(+2?)程度の変更を考えております。
内装は柔らかめの革をと思っておりますが、参考となるようなものがあればあわせて資料をお願いする次第です。」

ご質問に対してお送りしたメールがコチラです。

【ご返答】
上記のサイズ変更で、新たに作成する金型や設計図でプラス3~4万円、内装を柔
らかい革(豚革スウェードがよく使われます)にすることで、追加が3~4万掛か
ると思います。

もし内装を豚革スウェードにこだわらないなら、エクセーヌ風の生地(起毛した
スウェード風の生地)でプラス1万円程で変更致します。ただ、サンプルはエク
セーヌしかなく(ほぼ同じような生地です。エクセーヌだと豚革より高くなりま
す)、お送り出来るオリーブグリーンはエクセーヌ風生地には無いので、ベー
ジュ系の色になります。

その後、全部で149通!のメールがやり取りされ、完成したものがコチラのトランクです。
当初の中型クラシックトランクとは全く別の木枠入り蛇腹トランクです。

では、こだわりの数々をご紹介致します。

蓋の対面はベルト通しに鋲打補強がされます。これは、キャリーに取付けた場合にベルト通しに力がかかるための補強です。
画像では分らないですが、本体の辺には全てR指定(角の丸みの指定)がミリ単位でつけられ、見た目の固さを和らげ、当たっても痛くないように作られています。
こちらはフタの内側のポケットです。内装はピッグスウェードなので、このポケット内装面だけで1.3kg!ありました。
フタ内側ポケットは、フラップで隠れるようになっています。
ポケットを隠すフラップ以外にもう一枚、荷物隠しの仕切があります。分りにくいですが、横から見るとコの字型になった中仕切です。
蛇腹式トランク故に、荷物のかさが上下するのに対応しています。
一つ上の写真の開いている仕切をかぶせた状態。
これでプライベートな荷物の目隠しが出来ます。
こちらは荷物押さえベルトと取付け金具。本体の底と上方の二カ所に取付け金具があり、荷物も量に応じて上下どちらにでも付け外しが可能です。
フラップにつけられているタグ。ご希望で亀の図柄が焼き押しされています。 このタグ以外にも、フタ内側ポケットの上には「匠乃固鞄」のオリジナルタグが付けられています。

納品後に頂いたお便り:

昨日、無事に我が家へと到着いたしました!
早速、製作していただいたトランクを拝見致しました。
誠に丁寧なお仕事に関心しつつ、製作前の相談&打合せを含め
多くのご配慮を頂いた事に感謝で一杯です。
お陰様で長年想い描いていたものをようやく形となり、
そのデビューの日が楽しみです。
その日までは、しばし眺めて鑑賞といったところでしょうか・・・。

添えられたお手紙に記されていた
「このトランクが・・・・成長し、子々孫々受け継がれ・・・」
の一文の如く、これからの成長が本当に楽しみな一品です!

まずは到着のご報告まで・・・

       **********************************

早速「ヌメ革の手入れ法のファイル」を送付頂き有り難う御座いました。

トランクの到着以来、初使用に向け、毎回ほんの少しずつ撫で撫でしつつ
馴染ませてきたところです。
余程育ちがよかったのか、到着時の堅さもようやく我が家に和み、
この子(トランク)は誠素直に成長していくようです。

又、表・裏・側面など、その表情の絶妙な配置(文様)に
職人さんのセンス&苦心が伺えます。

色味の染みこみ具合による濃淡・微妙な凹凸が判別しやすい色だけに
少々蓋の盤面が心配でしたが、案外グレる事もなく、巧いこと周りち付き合い
育ってくれそうです。
ご配慮頂きました金具等の可動具合もそれぞれ何の違和感もなく、
長年の使用後も不具合は出にくいように思われます。

既にあるバッグとのペアリングもかなり良い具合で
色味&大きさ共々、申し分ありませんでした。

製作の相談にあたり、一段階づつ条件を切り分けつつ
気長にお付き合い頂いた門田様には感謝するばかりです!

北海道 D様

お便り有難うございました。
デザインしている段階では、ある程度決まったところで最後のご希望が叶えられず最初からやり直したり、角のR(カーブ半径)の指定では、手元と工場にあるサンプルで写真を送ったりしながら、数値出ししたりと、これまでにない精巧な仕様書作りとなりました。
また、内装の仕切板も、蛇腹タイプ故に荷物量の増減に対応出来るようにベルトの長さ調整やベルト取付け金具の位置調整に手こずりました。

それだけに、完成したものを見ていると感慨深い物があります。
それでは末永くよろしくご愛顧下さい。   カドタ